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ネット反原発派の極北・「@tokaiama 東海アマ管理人」氏の地震予知は真実かデマか?

「東海アマ管理人」、ツイッターで原発関連の情報収集をした方なら、彼の名前と、バカボンのパパのアイコンをご存じだろう。

↓反原発活動家でありながら、天皇制まで踏み込む彼の勇姿を見よ
tokaiama.jpg

東海アマ氏は反原発活動家として豊富な経験・見識をお持ちであるだけでなく、3月11日のあの大地震を見事に的中させ、その後も有益な情報を提供し続けている、ネット上の反原発派の中でもまさに極北ともいえる人だ。

東海アマ氏がツイッターで地震を見事的中させたツイートは以下のようなものだ。

8時35分猛烈耳鳴り体感! 圧力性でないので発生にやや時間かかる。非常に大きい規模。たぶん三陸沖余震でなく別の連鎖震源
posted at 08:38:19



彼の地震予知は、科学的データよりも「耳鳴り」「頭痛」「圧迫感」「不快感」「めまい」などの体感情報を重視するというユニークなものだ。

そんなものは当てにならないと思うだろうか?彼は断言する。

筆者のことをデマ、デンパ人間と誹謗中傷が多いが、これまでツイッターで予告したことに間違いなどない。あれば指摘せよ!
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm



まさか、彼が予告したことに間違いなどあるはずもないが、もしあるなら指摘してみようじゃないか。

例によって今回も、誰でも入手可能な情報だけをもとに、彼の予告のうち、特に地震予知が的中したかどうかを検証していきたい。

彼のツイートはtwilogで入手できる2010年6月19日からのものとした。

検証を始める前に、まず、地震予知の「的中」について決めておかねばならない。

1.時期
たとえば「48時間以内に地震が発生する」と予知されていた場合、その前後どれぐらいの期間を的中とするか。
文字通り受け取るなら、48時間以内に発生しなかったものはハズレとなるが、それではさすがに厳しすぎると思われる。
したがって、予告時期が明確なものについては、そこからさらにプラスマイナス1日(24時間)までは的中としたい。
また「発生が少し遅れるかも」などと断りがある場合は、適宜判断する。
明確な予告時期がない場合は、これも根拠があるわけではないが、3日(72時間)以内なら的中としたい。
後で述べるが、地震は世界各地で毎日のように起こっており、期間を伸ばせばどんな予知でもほぼ確実に的中してしまうためである。
また、3月11日以降は、毎日のように大きな余震が続いているため、誰が予知しても当たる状態である。今回の検証は3月11日以前の予知を対象とした。

2.規模
マグニチュード、震度とも、地震予知のうえではきわめて重要な情報である。
なぜなら、日本では震度1~3の地震は、昨年2010年だけで1200回以上観測されているからだ。(気象庁震度データベースより)
これも科学的根拠があってのことではないが、地震の規模に関しては「マグニチュード7クラス」などと予知されている場合にはマグニチュード・震度ともプラスマイナス1を的中範囲としたい。
地震の規模が明確にされていない場合は、適宜判断する。

3.場所
地震予知で重要と考えられるのがこの震源地だ。
「明日14時、巨大地震が東海地方で起こる」と予知して、その時間に巨大地震がチリで発生したとする。
これを皆さんは的中と考えるだろうか?
さすがに的中と考える人は少ないだろう。
なぜなら、それでは地震予知の意味が全くないからだ。
これを的中とすれば、地球上のどこかで地震が起これば的中ということになる。
しかしUSGS(アメリカ地質調査所)によれば、昨年2010年の1年間で、世界で起きたM(マグニチュード)8以上の地震は1回、M7~7.9が21回、M6~6.9は151回、M5~5.9は何と1945回も起きているのだ。したがって、今回の検証では、予知の中で震源地が明確に示されている場合、距離が離れている(発生国が違う、プレートが違う、など)ものはハズレとする。

判定には、国内の地震については気象庁震度データベース検索、世界のものはUSGS Global Earthquake Searchを用いた。

さて、これらの条件で東海アマ氏がどれだけ正確に地震を予知してきたか、検証していきたい。

ツイッターのログが入手可能な2010年6月から、はやくも何度も地震予知がされていることがわかる。

2010年06月20日(日)
東海アマ管理人も刈谷の佐藤さんも、体感予知者が、本日、被害地震前兆体感を検知  たぶん明日まで、オラは震度4以上国内かな 一週間前から始まった大地震連鎖、まだ止まらないんだ
posted at 20:27:03


→期間内に国内で震度4以上の地震発生せず。ハズレ。

2010年06月21日(月)
千葉から全天赤焼けの報告、北方面の赤みが強烈と、北海道千島方面に巨大地震が迫っているかもしれない
posted at 19:13:28


→当該地域に巨大地震発生せず。6月28日に苫小牧沖で震度4(M5.1)あるも時期・規模・場所すべてハズレ。

2010年06月23日(水)
本日は、当地(中津川市蛭川)で、一般住宅地で人前に、真っ昼間、アライグマ・イノシシが出現、こんなことは移住後7年で、ほとんどなかった。カラスは凄い一斉ギャー鳴きを続けている。これほど長期にわたるのも珍しい。耳鳴りは毎日震災級、どうなってるんだ?
18時半現在 非常にヤバイ前兆 前駆微震動 カラスの大規模なギャー鳴きなど やはり北方 東北~カムチャッカ方面に巨大地震が起きそうな印象   すでに数日前から臨界 太陽活動フレアなどによるトリガーが問題になる
posted at 18:44:16
12時40分現在 震災級の猛烈な耳鳴りあり 久々に国内震災が発生するかも  今のところ、関東~北海道だが・・・一昨日から続いているが、なかなか発生しない
posted at 12:44:57


→発生して欲しいような口ぶりが気になる(この理由は後述)が、ハズレ。

2010年06月24日(木)
千島方面の巨大断層状雲を確認、数日中にM8前後発生を予想するが、補完情報があった 国後島の気温地温が上昇しているとのこと 震源は国後の可能性  http://macroanomaly.blogspot.com/2010/06/blog-post_5991.html
posted at 15:13:14
13時現在、当地中津川市から南方、恵那山上空に東西の大規模な断層状雲を確認、推定M7~8プラス、震源地は北海道東方~千島列島方面、断層状雲は発生が早い。早ければ明日、遅くとも27日頃までに発生と予想。この数日続いた巨大前兆の震源のようだ。
posted at 15:09:58


→全てハズレ。

2010年06月26日(土)
◆ ソロモン諸島でM7.1 26日14時30分ころ、南太平洋(南緯10.6度、東経161.6度)で規模(マグニチュード)は7.1地震発生 ブーゲンビル-ソロモン諸島  満月トリガー 最初の一発 次は千島か?
posted at 15:41:06
大地震の前に眠くなる・・・・これも大事な体感 体に強いストレスがかかり、眠気を誘う。7日前あたりから痛風発作が起きやすくなる 凄い耳鳴りがくる 赤道方面超大型はキーン音 北米プレートはギーン音 大地震前や満月は過剰な興奮を誘うので事故が起きやすい 珍しい小動物事故死体多数あり
posted at 15:46:15


→ここまで南太平洋についての言及全くなし。ハズレ。

2010年06月28日(月)
28日06時03分頃 苫小牧沖 で震源の深さは約60km、地震の規模(マグニチュード)は4.9と推定 これは青松予知地震か? 東海アマは千島方面でM7.5以上の地震を予測してたが・・・・(-_-)アカンか ここ数年、当たらんナモ
posted at 06:35:18
震源地予測は、地震雲形状、方向・位置・高度などで経験則から判断 25日頃太平洋上に出現した断層状雲は、北海道千島方面のものだった 規模は超大型 4日か7日前に出るケースが多いが、断層状雲はそれより早い タイミングとしてはぴったり 他になければ規模の見誤りだが、相当遅れて発生もある
posted at 06:45:38
21時現在 再び超大型が来そうな体感になった 結果が見えないときもあるが、明日までにでかいの来そう 緊迫感のある耳鳴り
posted at 21:04:12


→本人も述べている通り、ハズレ。

2010年06月29日(火)
富士山の活動に関係する地震の可能性が強い! 続くなら噴火を視野に! 29日午前4時13分頃、山梨県中・西部を震源とする地震があり、静岡県富士宮市で震度3を観測した。 気象庁によると、震源の深さは約20キロ、マグニチュードは2・9と推定される。この地震による津波の心配はないという。
posted at 06:10:26


→富士山に目立った活動なし。

2010年06月30日(水)
どうみても超大型直前宏観になっている。穏やかな晴天に、のどかな綿雲が連綿と浮かぶ景観、駄菓子屋の綿菓子のような小さな雲が無数に同一平面上に浮かんでいる こんな情景があると超大型地震が12時間以内に発生することが多い。
posted at 16:31:57


→どうみても、と言っているが何も起こらず。ハズレ。


あれ??

筆者のことをデマ、デンパ人間と誹謗中傷が多いが、これまでツイッターで予告したことに間違いなどない。あれば指摘せよ!
http://www1.odn.ne.jp/~cam22440/yoti01.htm



間違いなどない、はずなのに、これはいったいどういうことだろう。

いや、たまたま2010年の6月は調子が悪かったに違いない。

この調子で2010年6月から2011年3月11日まで、ツイッターでなされた地震予知回数と的中数をカウントしてみた。

地震予知数  →  うち的中数  (備考)

2010年
6月 8回  →  0回的中  
7月 13回  →  0回的中
8月 13回  →  0回的中
9月 8回  →  1回的中
10月 3回  →  0回的中  (スマトラ島沖地震が発生した月)
11月 5回  →  0回的中
12月 7回  →  0回的中
2011年
1月 14回  →  0回的中  (新燃岳噴火があった月)
2月 12回  →  1回的中  (クライストチャーチ カンタベリー地震があった月)
3月 4回  →  0回的中  (東日本大震災があった月)

合計 87回  →  2回的中 (的中率2.3%ただし、正否不明11件含)

うう~ん、もしかして、ひょっとして、当たらないんじゃないの?

ここまで検証してみて驚くのは、その地震予知の回数の多さである。

2010年6月から2010年3月までで、87回におよぶ予知を行っている。

表の備考欄にも書いたが、この期間でも大規模な地震・火山の噴火などがあった。

海外で発生した顕著な地震の解析結果を見て頂くとお分かりになると思うが、世界ではほぼ毎月のように、マグニチュード7クラスの大地震が起きている。

しかし残念ながら、ほとんど全ての地震予知がハズレている。

スマトラ島沖も、新燃岳も、クライストチャーチも、発生まではそれに該当する発言はないが、発生してから「これがあの時の予知の結果だった」と述べている。

つまり、巨大な被害を出すような、皆さんが「当ててほしい」と願うような地震は全く予知できていないのである。


一応、当たっていると思われる予知はわずかに2回、しかもその実態は以下のようなものである。

2010年09月28日(火)
今朝から非常体感! 大きな地震が近づいている。おそらく国内ではなく北米・赤道以南・カムチャッカ方面か
posted at 12:56:23


→9月30日M7の地震がインドネシア・パプアで発生


2011年02月23日(水)
@fiji300 たぶんクライストチャーチの前兆 南方海洋を経由する震源は澄んだキーン音 今日も凄い 北米プレートのギーン音明日かな
posted at 20:05:08


→2月25日M6の地震がメキシコで発生

どうだろうか?

上の的中例では、発生予想地が「北米・赤道以南・カムチャッカ方面」と、滅茶苦茶に広い。地球のかなりの部分が的中エリアに含まれてしまう。時期も規模も曖昧だ。

下の的中例では、場所もアバウト、規模も不明で、時期は「明日かな」となっているので厳密に言えばハズレであるが、今回定めた的中判定ルールでは、プラスマイナス24時間はOKと甘く設定した。
それに、M6クラスの地震は世界で年間150回以上起こる。3日に1度以上は起こっているのだ。

わずか2例の的中でさえ、この有様である。


また、判定が困難なものも数多くあった。

87回の予知の中で、11件が正否不明である。

たとえば2011年1月に、九州の新燃岳が噴火し、宮崎県をはじめ火山灰で大きな被害が出た。

東海アマ氏は、噴火前には新燃岳に全く触れていなかったのだが、噴火後に以下のようなツイートを連発する。

2011年02月03日(木)
今朝は久々の猛烈非常体感! 48時間以内に大地震か大噴火が迫っている感覚。刈谷佐藤さんも、ほぼ同じ体感のようだ。新燃岳なら大規模な火砕流噴火になる可能性あり警戒されたし。雲仙の大量死亡事故思い出せ
posted at 09:04:21


2011年02月13日(日)
今、大地震直前体感、数時間で大地震か噴火起きるはず。体感基本は耳鳴り・頭痛、圧迫感、不快感、目眩など経験を積めば誰でも必ず理解できる。ところが教えられたこと教科書だけが真実と思いこむバカ多数。天気予報の森田某など生まれて以来、一度も自分の目で雲を見たことない教科書の雲しか知らない
posted at 20:41:27


2011年02月14日(月)
今朝も非常体感! 昨夜のうちに大地震か大噴火発生と予想したが遅れてる。規模が大きくなるほど前兆と結果のスパンは長い。行徳データから、関東東北はM5以下、三宅島の示すフィリピンプレートはM8級か大噴火になるが、巨大地震の前兆スパンは非常に長い。17日の満月前後まで発生が遅れるかも
posted at 07:03:13



この時期、新燃岳は連日もしくは数日おきに噴火を繰り返していた。

つまり現在の東北・北関東で「今日か明日に地震が来るぞ」と言えば必ず当たるように、「噴火もありうる」との文言を入れておけば絶対に外れなかったのだ。

ちなみに、地震だけに限って言えば、上のツイートは全てハズレである。

さらに、新燃岳に続いて世界の大火山も噴火すると予知したが、これも見事にハズレた。

また、ツイートの中に他人の批判や悪口が頻繁に含まれるのも東海アマ氏の特徴である。


他にも的中判定の難しいものがある。

2011年01月05日(水)
猛烈非常体感! フィリピンプレート特有のキーン音耳鳴り 今日中、遅くとも明日までに伊豆諸島~小笠原マリアナ方面でM6~8クラスの大型超大型地震が発生する可能性が強い、津波に警戒せよ! 
posted at 05:45:52
通常、行徳高校電磁波データ、三宅島に2000超が現れるパターンがフィリピンプレートの超大型前兆だったが、なぜかこの数ヶ月反応しなくなった。しかし宏観的に太平洋一帯の低い位置に強い赤焼け現象が続いた。これは赤道やカムチャッカ方面の超大型地震に対応する前兆だった。キーン音マリアナ方面
posted at 05:44:24
本日新月ピーク、おまけに黒点活動が異常活性化、C級フレアが起きている これは、いずれも強力なトリガー効果があり巨大地震を起こしやすい。今日にも発生するはず。規模はM8を超える可能性もある。震源地はおそらく赤道方面か?
posted at 05:43:38


と、超巨大地震を煽っておいて、

2011年01月05日(水)
伊豆沖でM5.7、今朝の非常体感はこれかもしれないが、まだ凄い耳鳴り継続 http://earthquake.usgs.gov/earthquakes/recenteqsww/Quakes/usc0000z3y.php
posted at 14:33:11



である。
繰り返すが、M5クラスの地震は1年で2000回近く起こる。
これまで的中にされてしまったら、地震予知など全く無意味であろう。
予知の中のM6~8クラス、という表現も酷い。
マグニチュードが2違うと、地震のエネルギーは1000倍も違うのだ。


さて、いよいよ肝心の3月11日東日本大震災の予知について検証してみたい。

東海アマ氏は以下のように豪語する。

2011年04月19日(火)
今度の大津波は国家を遅うカネの津波だ。あらゆる命を呑み込むことは同じ。東北大震災の3日前、オレがM9クラスの巨大地震が起きると警告したが信用した者は皆無に等しかった。同じように、日本国債金利暴騰サインが出たぞ、国家崩壊の大津波が押し寄せるぞと警告してるんだが同じように誰も信じない
posted at 21:02:02



その予知にあたる(と思われる)ツイートを引用してみよう。

2011年03月07日(月)
行徳前兆データ、清水に強い異変が始まって三ヶ月、この数日パターンに変化あり。世界的に地震抑圧、これはヤバイ!南海トラフスーパー地震が近づいた疑い 体感は連日連夜猛烈でスマトラ大津波前と同じだ http://p.tl/lZyd
posted at 10:40:43


2011年03月08日(火)
えらいこっちゃ! 行徳清水データが二ヶ月ぶりに収束しちまった! こりゃ大変、今月、南海トラフに巨大地震が来る可能性が強い。
posted at 13:23:56
20時、凄い前兆体感! 強烈な圧力耳鳴り、明日までに強い地震、あるいは焼岳噴火?
posted at 20:07:13


2011年03月09日(水)
三陸沖M7.2  http://bit.ly/hq9JNQ 行徳清水の収束はこの地震のようだ。ま復活かも。しなければ、このまま東海地震疑うべし
posted at 12:42:54
13時14分、また強烈な前兆体感! でかいぞ、今夜かも、余震か別の本震か不明
posted at 13:16:31
またネット、電波転送遅延が起きてる。明日未明に再び超大型が来るかもしれない。太陽活動が極大に達してて、オマケに月が異様に近いので引力トリガーの影響をもろに受けてる。微震が続く地方は警戒してちょ
posted at 22:12:07


2011年03月10日(木)
昨夜、今朝未明に大地震の恐れと書いたが[ワシントン 9日 ロイター] 米地質調査所(USGS)によると、三陸沖で10日午前3時44分、マグニチュード(M)6.3の地震が発生した。その後、目だった体感は確認できていない
posted at 05:54:17
M6,6余震が発生! 津波注意報! 昨日予告した地震はこれのようだな。たぶん、深刻な余震はこれが最後と思うが、現在太陽活動が異様に活性化しているので、別の本震が起きるかもしれない
posted at 06:36:56
8時35分猛烈耳鳴り体感! 圧力性でないので発生にやや時間かかる。非常に大きい規模。たぶん三陸沖余震でなく別の連鎖震源
posted at 08:38:19


ここまでが震災発生前のツイートである。

以下はすべて震災発生後のものだ。

2011年03月11日(金)
行徳清水データの復活がないので、このまま連鎖によって関東大震災、南海トラフスーパー地震M9クラス発生の可能性が高まっている!
posted at 15:24:14
宮城沖M7.9→8.4へ! 震源が南下し茨城沖M7.4連鎖、このまま東海地震の可能性も小さくない
posted at 16:02:02
東海地震の連鎖可能性がある! 前駆微震、突き上げる揺れあり。よそ事と思わず、自分の家の水、食糧、非常装備備蓄点検せよ!
posted at 16:08:27
世界中で今回、M9クラススーパー地震を予告した人間がオレ以外にいるなら教えてもらいたいな。まだオレがデタラメ言うだけのデンパ情報と小馬鹿にする阿呆が多い。一方でストーカもいて困るが。もっともオレの予告したのは三陸沖じゃなくて東海地震だが
posted at 18:49:43



たしかに3月7日から10日にかけて、東海アマ氏は頭痛や耳鳴りがひどかったようだ。

だが、彼の予知の中で、「3月11日、東北・北関東」を示唆するようなものは実はほとんどないのに気づくだろう。

彼が一貫して恐れているのは東海地震であり、それは彼自身が「もっともオレの予告したのは三陸沖じゃなくて東海地震だが」と述べている通りである。

つまり規模は的中かもしれないが、時期・場所ともにハズレである。ちなみに、ツイッターで「M9」と言及があったのは、地震発生の後、しかも場所は南海トラフであった。

さらに、9か月足らずで87回も大地震の発生を予言してきたことを考えると、このペースで地震予知をしていればいつか当たるという程度の事だろう。

実際に、M8クラスの予知を彼は何度も行い、そのたびに外しているのだ。


しかし不思議なことがある。これほどまでに的中率の悪い地震予知は、自分でも間違っていると気が付くのが通常だろう。

しかしなぜ東海アマ氏は当たらない予知を発し続けるのか?

おそらく東海アマ氏は、嘘をつくつもりなどなく、自分の地震予知が正しいと思っているのだが、それは以下の理由によると考えられる。


1.震源地は間違っていても構わないと考えている

この顕著な例が下の予知だ。

2011年01月18日(火)
久々のスゲー体感前兆! 夕方、全天の雲底が赤い。耳鳴りも凄いし頭痛や不快感も強い。これを見てる人でも体調が悪化してる人多いはず。明日から満月トリガー、3日前に行徳三宅島に凄いデータが出た。伊豆諸島~小笠原マリアナ周辺でM7超級発生の可能性が強いと思う。携帯やパソコンの誤作動に注意
posted at 18:31:28
凄い耳鳴りだ 圧力性 おそらく伊豆諸島だと思うが、相当な強震か噴火前兆
posted at 14:39:59


その結果は↓

2011年01月20日(木)
16日行徳三宅島データから19日頃M7級大地震がフィリピンプレートで起きると予想したが、今のところ19日パキスタンM7,4、まだ凄い体感だから様子見るが、なければこれが該当。タイムラグの3,8日は8分の一月齢地球バイオリズムと15年前から指摘してきた。データパターンから違う印象だ
posted at 07:30:35



えっ!?伊豆諸島~小笠原~マリアナと、ものすごく広いエリアを指定していながら、パキスタンの地震で当たりってことになるの?
これに対する彼の言い訳がふるっている。

フィリピンプレートとインドプレートじゃエライ違いと思うだろうが、地球は想像以上に狭い。おまけに球状から衝撃波伝播しやすく距離よりも経路が問題になる。トポロジーが役立つが生憎オレは弱い。球体幾何学における衝撃波伝播特性を誰か解明してほしい。たぶん周回距離の4分の1がポイント
posted at 07:34:02



なんと、「地球は狭い」で解決してしまった。
これからは東海アマ氏が日本で地震予知をしたら、パキスタンまで注意を呼びかけなければいけない。
この理論によって、3月11日の大地震も、彼の脳内では「的中」となってしまったのだ。

ついでに、彼は直後に以下のような予知をして、こちらもしっかりハズレである。

また超大型前兆体感! もう一発デカイのが来そう。キーン音の深刻な耳鳴り。オイラは3.8日(8分の1月齢)タイムラグ説を15年前から指摘。16日の前兆データが昨日か今日発生ということになる。今出てるデータは24日頃発生ということ。誤差プラスマイナス24時間だがN倍8分のN月齢もある
posted at 16:23:41




2.期間設定がアバウト

「明日」「24時間以内」「48時間以内」などと自分で言いながら、その数日後の地震まで的中と考えているようだ。
地震は日々世界中で起こっているので、彼の的中基準では外れる予知をする方が困難である。


3.地震の規模もアバウト

先に述べたように、マグニチュードが2違うと、地震のエネルギーは1000倍異なる。
「M8クラス」を予言している時でさえ、彼は発生したのがM6以下の地震でも的中と考えているようだ。
世界中で起きる地震の数からいって、これも外れようのない予知ということになる。


4.的中したように思える事例だけが記憶に残る

彼は基本的に、自分の理論(と呼べるのかどうか)に絶対の自信を持っているようだ。
むしろ科学的な地震予知など全く信用せず、自分の耳鳴りや頭痛の方が根拠があると考えている。
しかしこれも無理のない事で、上記のように的中範囲を非常に甘く設定することによって、ほとんどの予知が的中となれば、彼の自信はどんどん強化されていくだろう。


結論:東海アマ氏の地震予知は当たらない。
というより、あまりに頭痛や耳鳴りが頻繁なようなので体が心配である。痛風や怪我もひどいのだから、あまり西洋医学を毛嫌いせず、病院へ行くことを強くお勧めする。


追記1. 東海アマ氏は自分への批判に対して容赦なく罵詈雑言を浴びせる性格だが、当記事もその例外にはならないだろう。だが、東海アマ氏がツイッター上で相手の批判に論理的に答えることはなく、「お前は無知だ」「何も知らない若造が」などと決めつけたり、証明されていない(証明することが困難な)限られたデータだけを持ち出して、それが絶対の根拠のように論じたりする。要するに、議論がかみ合うことはない。

追記2. この記事に対して、「科学的な地震予知だって当たらないじゃないか、的中率が低くても、実際にあてたことのある東海アマ氏の方がましだ」という反論があると思う。
が、科学的な地震予知は、それを行う科学者自身が限界を認めている。

質問:地震予知はどの程度あてになるのでしょうか?
回答: 日本で唯一予知できる(前兆現象検出+地震前の災害対策実行ができる)可能性のある東海地震ですら、必ずしも予知できるとは限りません。阪神・淡路大震災を引き起こした1995年兵庫県南部地震のようなM7クラスの内陸の浅い部分で起こる地震(いわゆる「直下型地震」)の予知はさらに困難です。加えて、それより一まわり小さいM6.5クラスの「直下型地震」は、日本のどの場所でも(活断層の有無に関係なく)起こる可能性があり、この程度の大きさの地震の予知(FAQ 2-4 で述べたプレスリップに伴う地殻変動等の現象の地震前の検知)は現状ではほとんど不可能と考えられています。M 6.5程度でも浅い地震の場合、その直上では震度6弱以上になり得ます。たとえば、東海地震が発生しなくても、M6.5の浅い地震が発生して、静岡県で大きな被害が生じることも有りえるわけです。
 したがって、結論からいうと、地震予知を過剰に信頼してはいけないと思います。地震は唐突にやってくるものと理解し、それに対する日頃の備えをしておくのが一番大切です。 その上で、地震予知もなされれば幸運であると考えておくべきだと思います。たとえば、静岡県は、東海地震に対して、地震予知ができた場合とできない場合それぞれに対して、 被害想定(なゐふる27号(2001年9月号)参照)をおこなっています。(K)
補足: FAQ2-14 でも示しましたが、日本では、東海地震以外に、予知できる体制ができている地震はありません。(K)
http://www.zisin.jp/modules/pico/index.php?cat_id=22


だが、現代科学で地震予知が困難であるからといって、東海アマ氏の方が優れているとは言えない。なぜなら、東海アマ氏の地震予知程度の事であれば、偶然当たるまで予言を出し続けることでも可能であると考えられるからである。

追記3. 数名の方から「蛇足ではないか」「検証が粗雑」とのご指摘があり、私の推測を交えた最終段落は、「続きを読む」以降に掲載しました(2011年5月3日)

追記4. 「2ちゃんねる」のほうに書いてありましたが、私と同じような検証をすでにされている方がいらっしゃいました。私よりやや「予言数」を多くカウントされているようですが、おおむね同じ結果で、私の検証もあながち間違いではなかったと安堵しております。(2011年5月3日) 東海屁地震予知結果

追記5. ツイッターにて、この検証記事の事を東海アマ氏ご本人に伝えましたが、何のお返事もなく、ブロックされてしまいました。検証にそれなりに時間をかけていたので、東海アマ氏ご本人と議論ができなかったのは大変残念です。(2011年5月4日)

追記6. ブログ保存の手違いで、過去に頂いたコメントが一部失われてしまいました。お詫びいたします。
残っていたコメントは以下に列記いたします。

No title

劣等感の凄さがあちこちから噴き出していますよね。そして、その反動から実は選ばれた民になりたい、そうなるはずだという思い込みも。自ら東海アマ様を知らないのかなどという書き込みには失笑してしまった。さらに、選民思想が溢れている秋月便り、連山など怪しい集団の1人、グランドネット、@Gwatcherver2と好意的にやり取りしている。本来ならば彼のスタンスとは相容れないはずなのに。そんなところからも劣等感とそこから生じた歪みと望み、希望が実は東海アマ氏自身が選ばれた人として存在したい、耐え難く認めたくない現実世界の破綻を望んでいることが明らか。まあ、読み物的な存在としては面白くて楽しめるのだが、世の中にはマジに影響されてしまう人などもいるのが残念なことではある。
2011-05-04(01:19) :
ぽぽんS URL :
編集


Re: No title

コメントありがとうございます。わたしも同様の意見です。

いま、東海アマ氏にはかなり多くの批判が寄せられている可能性があります。
彼のここ数日のツイートで、自分の意見の間違いを認めたりする姿が多くなっているからです。

ですが、彼の根本的な間違い(陰謀論など)については全く改められることはないようです。
しかしこれはご本人の信条でもありますから、他人がとやかく言っても詮無いことでしょうが・・・

原発問題の長期化・安定化にともなって、いずれ、2万を超えるフォロワーも多くは去っていくでしょう。
ですが願わくば、彼らが原発問題を忘れて(あるいは、飽きて)フォローを止めるのではなく、東海アマ氏の間違いに気が付いて離れていってほしいのです。
2011-05-04(14:24) :
原発懐疑派 URL :
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No title

大変素晴らしいまとめ方だと思います お疲れ様です

私は宏観現象と地震の相関関係の可能性は否定していない立場ですので、以前は東海アマ氏のブログに注目していましたが、あまりの内容に彼の掲示板に以下のような内容で投稿をしたことがあります

予知を盛んに発表されているが、結果の検証は行わないのかという趣旨の内容でした
結果を検証して予知の元になった現象との相関関係を確認することで的中率を上げていくことが予知の基本的な手段と考えたからです
しかし、彼からは的中率など意味はなく学問的な検証などよりも感覚的なものが大切だという回答と、権威主義的な考えだというような意味のののしりしかありませんでした

それ以来、単なるWatcherとして彼のサイトを見ていました
彼自身はあなたの分析のように自分自身では的中していると信じていると同時に、もしかしたら的中していないのではないかという怖れをいだいているように思えます
そのため、数学的な検証や的中率といったことを回避するために、そういった手法を権威主義的なものであり、自分の事を地に足のついた感覚的な手法であると思いこもうとしている傾向があるように見えました

あなたのように冷静に分析する相手を毛嫌いしてブロックするのも、そのような心理状態の表れのように思えます

ただ、同時に彼の掲示板を見ているとそのような彼に騙される(?)人があまりにも多いことがまた驚きでもあります
掲示板の投稿を見ていると彼と同様に、何らかの劣等感や今の世の中への不満から、彼の現代社会破綻願望に同調しているような人も多いようです

このブログのような冷静な分析によって眼を覚ましてくれる人が一人でも多くなればよいのですが・・・
2011-05-08(11:23) :
IT技術者 URL :
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暇じゃの〜

楽しんで見てりゃいいじゃん、結構面白いよ、オレは。信じる信じないは人の勝手。もっと酷い煽りしてる、推進派叩きにパワー使ったほうがいいんじゃね?とも思う。三面記事的トンデモ情報の中に結構的射た話題もでてくるし、それ楽しめばいいじゃん。彼、崇拝されること望んでるわけじゃなし、言いたいこと言ってるだけじゃん。彼のゴシップ的電波発言は読み物とそて、かつての「たま」とかずっとおもしれーよ。鼻につく発言は、スルーすればいいだけ、と思う。糾弾したところで、不毛だぬ。
2011-05-09(02:41) :
たかやん URL :
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是非!

楽しく読ませていただきました。
次は是非@mizuhofukushima版をお願いします。
彼女も理性的な反・脱原発派には問題の有る人物だと思います。
2011-05-13(09:47) :
消極的推進?派 URL :
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妄言で有名な人だったのですね。

たまたまツィッターで過激なツィートが目に余り注意したことありました。
確かに今は政府は真実を隠蔽しがちですし、本当のことが知りたい、きっと真実は想像を超えるような悲惨なことだろう・・と、多くの人が放射能による酷い被害が無いかと情報に飢えてる状況です。
が、この方は、情報源も確かめず、「本当?」「ソースは」と聞かれると不愉快になるとのこと。
困った人だな・・と思ってたところ、ネットで調べていくうちに、あちこちでこの名前が・・・・。

このブログでさらにどういう困ったちゃんかよくわかりました。
ありがとうございます。
2011-06-22(19:20) :
ひよこ URL :
編集


Re: 妄言で有名な人だったのですね。

コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり、東海アマ氏は、ツイッター上の反原発活動家のなかでも特に過激な方の一人だと思います。
その主張は「すさまじい」の一言に尽きます(笑)。

> たまたまツィッターで過激なツィートが目に余り注意したことありました。
> 確かに今は政府は真実を隠蔽しがちですし、本当のことが知りたい、きっと真実は想像を超えるような悲惨なことだろう・・と、多くの人が放射能による酷い被害が無いかと情報に飢えてる状況です。
> が、この方は、情報源も確かめず、「本当?」「ソースは」と聞かれると不愉快になるとのこと。
> 困った人だな・・と思ってたところ、ネットで調べていくうちに、あちこちでこの名前が・・・・。
>
> このブログでさらにどういう困ったちゃんかよくわかりました。
> ありがとうございます。
2011-06-29(21:29) :
原発懐疑派 URL :
編集


No title

冷静な分析は結構ですが、そのエネルギーをもっと有効な方向へ使っていただきたいと願います。
2011-06-30(16:48) :
URL :
編集


Re: No title

コメントいただきありがとうございます。
できましたら、私の指摘と、東海アマ氏の地震予知と、どちらに信憑性があるか、貴方の見解をお示しいただけますと幸いです。

> 冷静な分析は結構ですが、そのエネルギーをもっと有効な方向へ使っていただきたいと願います。

2011-07-01(00:09) :
原発懐疑派 URL :
編集

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「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか

EM(有用微生物群)で、放射能で汚染された土壌が浄化できる、と唱える人がいる。

ネット上でもチラホラ見かける主張ではないだろうか。

なかには、「なぜこんな有用な技術を国が採用しないんだ」といった風に、怒っている人もいるようだ。

以下は、EM技術の開発者である、比嘉照夫氏(名桜大学教授、国際EM技術研究所所長、琉球大学名誉教授)の言葉である。

今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。

(中略)

EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5~6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.phpより引用



なんと!たった一年で、半減期約30年のセシウム137の大半が消失するのである!

これは素晴らしい。ぜひ福島でも導入しなくてはいけない。

だが、ちょっと待ってほしい。

比嘉照夫氏の肩書きは確かに立派だ。

私は自分の経歴も明かさず、匿名でこの記事を書いている。どちらを信用するか?と言われれば、もちろん大学の名誉教授だろう。

だが、あえて言いたい。この人の言うことは本当に科学的なのだろうか?

EMと呼ばれる微生物の集まりに、本当に放射性物質を消失させる力があるのだろうか?

今回も前回と同様、「誰でも手に入る資料」をもとに、EM菌が放射性物質を消失させることができるのか、迫っていきたいと思う。

この話題は反原発活動に直接関与しないが、反原発活動家の一部は極端な自然主義(自然万歳!の人たち)と繋がっていて、そういう人たちが好んでEMを話題に持ち出すようなので、あえて取り上げた。


まず、EMとは何か?

wikipediaにも載っている、有名なものであることがわかる。


有用微生物群

有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん、EM、Effective Microorganisms)とは、1982年に琉球大学農学部教授比嘉照夫が、農業分野での土壌改良用として開発した微生物資材の名称。乳酸菌、酵母、光合成細菌を主体とする有用な微生物の共生体で、農業、畜産、水産、環境浄化、土木建築など様々な分野に利用されている。Effective Microorganismsとは「共存共栄する有用な微生物の集まり」の意味の造語。通称 EM菌。



なるほど、これは単一の細菌を指すのではなく、さまざまな菌を混ぜたのものらしい。

特に、「光合成細菌」が放射能の浄化に重要であると、比嘉氏は唱える。

EMの中の光合成細菌が、放射性元素を先取りするため、作物には、吸収されないという解釈も成り立ち、また、光合成細菌が放射性元素のエネルギーを転換的に活用した結果、放射能が消えたとの推測も、あながち荒唐無稽の話ではない。
(http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php)



光合成細菌というのは、分かりやすく言えば、光を使って栄養素を生み出す植物のように、光を吸収してエネルギー源とすることができる細菌のことだ。

なるほど、セシウム137は放射線を出しながら、バリウム137mを経て、最終的に安定なバリウム137に変わるが、このとき出す放射線はベータ線とガンマ線。

このうち、特に問題となるガンマ線は、電磁波、つまり光と同じもので、波長が違うだけである。

放射性セシウム→ガンマ線→ガンマ線は電磁波→光も電磁波→光合成細菌のエネルギー源となる

どうもこれが、比嘉氏の論理であるらしい。

放射性セシウムから出る放射線を、EMがエネルギーとして消費するので、安全になるということらしい。


だが、これはちょっとおかしい。

光合成細菌が、光合成をするときに使うのは、学校でも習った「葉緑素(クロロフィル)」の仲間である。

クロロフィルには、吸収しやすい光の波長がある。

光合成細菌の場合、wikipediaによれば750-850 nmの波長の光を最もよく吸収するという。

さて、ガンマ線の波長は?

およそ10pm以下である。

10ピコメートル、これはさっき挙げた750-850ナノメートルの、およそ7万~8万分の1の波長になる。

全く波長が違う、というか、これだけ波長が違うと、同じ電磁波でも全く別物である。

つまり、光合成細菌がクロロフィルを使って、ガンマ線をエネルギー源とするのは無理がある、というか、ガンマ線を細菌に当てるというのは、菌を殺滅する(滅菌)ときや、突然変異させるときにやることである。
(ただし、ガンマ線に強い耐性を持つ細菌は存在する。しかしこれは、ガンマ線をかなり当てても死なない、という意味で、それを好んで栄養にしているわけではない)

ガンマ線を食えといわれても、光合成細菌も困るだろう。


さて、比嘉氏の「光合成細菌が放射線を栄養源にする」というのがかなり無理のあることは述べた。

だがそもそも、もっと根本的なところから検証していきたい。

なぜEM菌というバクテリアを、放射能汚染の除去に使おうとしたのか?

http://dndi.jp/19-higa/higa_40.phpによれば、チェルノブイリ事故後の土壌汚染の改善のため、ベラルーシの国立放射線生物学研究所の所長である、コノプリヤ教授と共同研究をしたのがきっかけのようだ。

では、コノプリヤ教授(E.F.Konoplya)とは、どういった研究をして、どのような結果が出たのか。

コノプリア教授が「97EMフェスタ 有用微生物応用研究会第14回発表大会」というEM研究者たちの研究発表会で発表したものが公開さているので、放射能浄化の部分を引用してみよう。

http://www.em-festa.com/back_no/97/p11/p11.html

C:チェルノブイリ原発事故をはじめ、原発事故の被害処理にEM-1を利用する可能性

 チェルノブイリ原発事故が起こした被害を抑えるために、EMが役にたつかどうか、このことを解明するために研究を進めています。
 まず土壌から農作物への放射性核種の移行を防ぐ、つまり人間の内部被ばくをおさえるために、EM-1を土壌にまくこと。
 EM-1を土壌にまくことは、Cs(セシウム)137の植物への移行を促進します。
 そのさいに、小分量のEM-1を土壌に入れたときに、最大の効果があげられました。イネ科とマメ科植物の双方で、この法則性が見られます。
 強調したいのは、Cs(セシウム)137とSr(ストロンチウム)90は半減期の長い放射性核種であって、放射能の状況を規定するものだということです。
 Sr90に対するEM-1の作用については、逆の依存関係があきらかになりました。EM-1の適用は、原則として、Sr90の土壌から植物への移行を低下させます。このプロセスには様々な要素が影響を与えますので、EM-1の効果はハッキリしていませんし、さらにこのメカニズムの解明が必要です。

 EM-1の何がこうした効果につながっているのでしょうか?
 Csの大半が、今なお土壌の有機物質や無機物質と結合されているという事実は、よく知られています。EM-1を加えると、植物へ移行しやすい自由な形態のCsが増加し、結合形態にあるCsは減ってきます。
 このように、EM-1が放射能汚染された土壌にある核種におよぼす影響はさまざまです。核種は土壌から植物へ移行して、食物連鎖を通じて、人間の体に蓄積されて、内部被ばく線量を規定しますが、EM-1によってそのプロセスをコントロールできる可能性があります。

(中略)

 そのほか、EM-1は土壌のレベルに作用して、核種をふくめて、有機物質と無機物質の状態に影響を与えますが、このプロセスは、まだ究明されていません。



科学者らしい、非常に冷静で論理的な発表である。

つまり、コノプリヤ教授は、EM菌によって、土壌中の放射性物質が、植物に取り込まれたり、取り込まれにくくなることは述べているが、

EM菌が放射能をエネルギー源にするとか、土壌中の大半の放射性物質が1年で消失するとか、そんなことは一言も述べていないのだ。


だが、比嘉氏はこの発表が気に入らなかったらしい。

2年後の1999年11月、「EMフェスタ'99・有用微生物応用研究会第16回発表大会記録集」に、こんな比嘉氏の講演が公開されている。

http://www.em-festa.com/back_no/99/e/e-001.html

私は、そのことを学者の勘というか、研究者の勘として気付きました。私は理論では仕事をしておりません。全て勘でやるんです。勘の鈍い人は研究者にはなるなといつも言っているんです。人の本ばっかり読む人は借り物の名人です。そういう意味で、私は、いろんな所に、断言的に挑戦をしました。
チェルノブイリの風下にあったベラルーシの国立放射性生物学研究所の所長でありますDr.コノプリアさんが一昨年、ここで、放射能物質に対して免疫力を落とさず、植物がセシウムは吸うけれどもストロンチウムは吸わないという意味で放射能対策にEMはすごい…ということを言われたわけです。
私はそのとき「ストロンチウムもラジカルで、セシウムもラジカルなんですから、これはEMをたくさん使えば、ストロンチウムもセシウムも吸わなくなるはずだ」と言いました。
それから、去年現場へ行って調べたときに、EMが撒かれたところだけが測定数字が低いんです。
これは今までの常識では考えられない。でも私は、その場でコノプリアさんに言いました。
「私の学者の勘によれば、放射能が減っている。セシウムも吸わなくなるであろう」と。
彼は元ベラルーシのアカデミーだけではなくて、ソ連アカデミーの放射線医学の第一人者ですから、「比嘉先生がなにを言っても…」というふうな顔をしておりました。
しかし、私は、「では、私の言う通 り、たーくさん撒いてください」と言いました。
彼はムッとしておりましたが(笑)、撒いたそうです。
そしたら、EMをたくさん撒いたところは植物が、ストロンチウムもセシウムも、吸わなくなってきて、従来安全地帯と言われている地域と同じように、EMで栽培することによって安全な作物が穫れることが分かったわけです。
それと同時に、今度は「放射能は減ったか」と、私は7月に彼に質問しました。
彼は、明確には言わずに「あなたが言ったとおりです」と答えました。
「じゃあ、どれだけ減ったんですか?」と聞くと、「15パーセント」と言ったんです。
私は、去年から「15パーセントぐらい減っている」ということを申し上げております。
これは私の勘で、ある所から教えてもらって言っているわけではないのです。
測定器の針の動きや何かを見ながら、「あ、これくらいだな」ということです。



物理学に詳しい人なら、この発表を読むだけで爆笑していると思うが、この記事は特にそういう人向けではないので、淡々と進めようと思う。

さて比嘉氏によると、1999年の7月に、コノプリヤ氏は「あなたの言ったとおりです」「(放射能が)15パーセント(減少しました)」と言ったそうである。

だが、1999年10月、コノプリヤ氏と比嘉氏は連名で、南アフリカで行われた「第6回 救世自然農法国際会議」なる場で発表を行っている。

英文なので、各自ご確認願いたいが、11月の比嘉氏の講演で出てきたような話(これが本当なら、大きな発見だと思うのだが)は全く触れられていない。1997年の講演内容とほぼ同じである。
http://www.infrc.or.jp/english/KNF_Data_Base_Web/PDF%20KNF%20Conf%20Data/C6-7-243.pdf

もちろん、7月以前の段階ですでに原稿が出来上がっていて、その内容を入れられなかった、というのはありうる話だ。

だが、「EMが撒かれたところだけが測定数字が低い」と比嘉氏が気付き、コノプリヤ氏に話したのはその前年だ。

これも事実ならすごいことだ。しかしこの内容も全く触れられていない。

コノプリヤ氏の言うとおり、土壌中のセシウムが植物中に取り込まれて、放射性セシウムの量が減少したのだろうか。

だとすれば、現在(EM菌による方法よりも)注目されている、ファイトレメディエーションに役立つのではないか・・・と思うが、それは比嘉氏の意図する所ではないらしい。

比嘉氏の発言で良く分からないのは、一体何の放射能が15%減ったのか、ということだ。

作物中の放射線なのか、土壌中のものなのか?


とにかく、EM菌によって土壌中の放射能が消滅した、ということは、コノプリヤ氏は正式には発言していないようだ(私が調べた限りなので、間違いがあればご指摘いただきたい)。

彼が言っているのは、土壌中のセシウム137が農作物に普段より多く取り入れられた、ということである。

それ以外のことは、比嘉氏の発言の中にあることで、コノプリヤ氏の発表ではないのである。


さらに翌年2000年の「EMフェスタ2000」になると、比嘉氏の主張にあるワードが登場する。

http://www.emro.co.jp/interim/data/2000/c14/higa.html
いまのサイエンスと、その向こうの見えない世界の現象というのは、全くベクトルが逆で、これまでの方法論では証明が無理だと分かったので、事例をたくさん集めながら、研究しているうちに、波動の向きが二つあることが分りました。
一つはものが壊れて、汚染を出していく波動、これは電磁波とか放射能などの悪い波動です。
それからこれとは逆に、電磁波などのひどいエネルギーを転換しながら有用な状態に変えていき、生体の持っている組織、またはこの物質が自分の形状を保つエネルギーを維持していく波動という二つがあるのです。
いまの物理学では、この波動に関することは無視されており、物質を物質として位置づけているこのエネルギーについて全く触れられていません。
しかしこれは重力波の概念の理論でいきますと、重力波が存在しているからこそ、物体はちゃんと形を整えているといえます。
これを維持するエネルギーがその物体のなかにあることを、最近認識し始めてきています。



「波動」「重力波」。

これらは物理学の用語であるが、比嘉氏の主張したいことは、そういうことではなさそうだ。

はっきり言って、トンデモさん御用達のキーワードである。

そして2003年1月のEM-EXPO(とうとうEXPOである(笑))では、

http://www.emro.co.jp/interim/data/_expo03/HIGA/index.html
どんな汚染でもと言うと「じゃあ放射能はどうなんだ」と言われます。
私はベラルーシ、ウクライナでその実験をずっとやってきました。
放射能が多少残ってる所は生育も収量もいいし、味も良いのですよ。
EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わないんです。
これは物理学者、誰も絶対信じません。
でも私がやったのではなく、その国の化学アカデミーの研究機関がやっている。
ようするに放射能と言えどもEMにかかったら最後、土の中の太陽に変わってしまうのです。
土の中のエネルギー。
ですから世界のどんなひどい状態でも対応できるのです。



「EMをしっかりやっておくと、放射能を吸わない」・・・コノプリヤ氏の最初の発表では、少ない量のEM菌では、セシウム137の植物への吸収はむしろ増加するはずだった。

だが、そのあとの比嘉氏の発言(これは本当のことか確認が取れないのだが)によれば、コノプリヤ氏は「15%減った」と言っていたはずだ。

それが、いつの間にか「放射能を吸わない」に変わっている。

私が調べた限り、そういった論文は出ていないし、比嘉氏以外とそのグループ以外の研究者からも、そういった報告はないようだ。

比嘉氏は「放射能を(普段の85%しか)吸わない」という意味で言ったのだろうか。

だが、この発言を聞いた人は、「放射能を(ほとんど)吸わない」という意味でとるだろう。

このあたりが、比嘉理論の人気の秘密であり、また胡散臭さにも繋がるのかもしれない。


さらに2003年11月のEMフェスタ2003では、比嘉氏のテンションは最高潮に達する。

http://www.emro.co.jp/interim/data/2003/HIGA/index.htm
研究を進める内に、非イオン化作用までは分かったんですが、なぜ放射能や電磁波など、いろんな有害な波動がたちどころに無害かするのか。
無害かするどころか、そういうマイナスのあった所ほど効果が高いのです。



「たちどころに無害化」・・・そうですか。


そして、冒頭でご紹介したのが比嘉氏の現在のお言葉である。

今回の福島原発事故で、半減期が30年の放射性元素セシウム137が、かなり広い地域を汚染し、ミニチェルノブイリの状況となってきた。
常識的な対策は、「汚染された表土を集めて放射能が消えるまで待つという以外に方法はない」「内部被曝が起こらないように食用の作物は作らない」程度のものである。

(中略)

EMは放射能のような有害な波動を触媒的に無害化するか、使えるエネルギーに転換する力を持っている。
結論的なことを言えば、放射能がなくなるまで、EMをくり返し散布するだけである。
しかも、ベラルーシの立ち入り制限地区でも10a当り50Lを年に5~6回も散布すればセシウム137の大半は1年で消失するのである。

http://dndi.jp/19-higa/higa_41.php より引用



コノプリヤ氏は、(EM菌の作用かどうかは分からないが、と断った上で)土壌から植物へセシウム137が通常より多く吸収される、と述べたに過ぎない。

しかし、それは比嘉氏の頭の中で、セシウム137は吸収されないはずだ→セシウム137を吸収しないのだから作物は安全だ→光合成細菌は放射能を栄養源にするから、土壌中のセシウム137も消失するはずだ、と、凡人には理解しがたい理論展開で、コノプリヤ氏の研究結果とは大きくかけ離れた結論を導き出してしまったのである。

だが、飛躍と思える論理も、「波動」「重力波」などの、疑似科学的な用語を使用すれば、実験的裏づけがなかろうと、現代科学で説明できなかろうと、全く問題なく説明できてしまうのである。

なぜ、国がEM菌を使った放射能除去に莫大な予算をつけないのか、おおよそご理解いただけたかと思う。

最後に、「科学とニセ科学」レジュメより、EMについて引用してみよう。

EM菌はニセ科学か
1.EM菌:Effective Microorganisms(有用微生物群)。ここでは琉球大学農学部・比嘉照夫教授の提唱になるものを指す。数十種の微生物を安定的に共生させた系とされ、ゴミ処理・水処理・土壌改良に役立ち、食料問題や環境問題はEMで解決するらしい。また、EMの産出物を濃縮したEM・Xは強力な抗酸化作用によって人間の自然治癒力を高め、生活習慣病から果てはガンにまで効くという。と、効能を長々と書いたのは、「ニセ科学」という観点から興味深いため
2.土壌微生物の利用による土壌改良や微生物を使ったゴミ処理・水処理などは、重要な研究課題であり、考え方自体は決しておかしくない。少なくとも、最初はニセ科学と無関係だったと思われる
3.いくつかの分野では実際に効果があると考えられる(ただし、学術的検証はあまり行われていないようだ。また、数少ない中には否定的な研究もある)
4.数十種の微生物を安定に共生させることが人為的に可能かどうかは疑わしい
5.食料問題や環境問題が解決するという言い方は、かなりニセ科学寄り(ただし、そういう誇張した発言をする研究者はよくいるので、ひどく変なわけでもない)
6.よい面だけがあって悪い面がまったくない技術、という言い方はニセ科学的
7.万能性を謳いだすことは、ニセ科学の兆候(特にアトピーとガンに対する効能を言いはじめたら、疑ってかかるべき)。
8.比嘉氏自身の科学知識はかなりお粗末。波動や水の記憶、ホメオパシーなどを信じていることを公言している。EM・Xの安全性は磁気共鳴分析器(MRA)で調べたとの記述あり。MRAは波動測定器のひとつ。さらに最近の著書によれば、EMの波動は重力波らしいというのだが、重力波がなんなのかも知らずに書いていると思われる。物理の常識からすれば、ナンセンス
9.他の研究者からの批判に対する対応にはニセ科学に典型的なスタイルが見られる。
10.なんらかの有用な(?)発見をした研究者が、それに「万能性の夢」を見てしまい、ニセ科学の道へ進んでいる(進んでしまった)という解釈が妥当なところか。



結論:「EM菌で放射能が除去できる」という、科学的な裏づけは乏しい。だが、疑似科学的にその領域に達することは極めて容易い。

追記1 比嘉氏とコノプリヤ氏は、EM菌の服用によって、体内の放射性物質を早く消す研究もしている。今回はこの件については全く検証できていない。こちらのほうは事実である可能性が高い、のだろうか?

追記2 県が初の見解「EM菌投入は河川の汚濁源」という新聞記事もあったようだ。

追記3 そもそも、放射性物質を「移動」ではなく「消滅」させるには、原子核の状態を、生命体がコントロールしなくてはいけないはずだ。「金の卵を産むガチョウ」ではないが、原子核を生命体がいじるというのは、化合物を合成・代謝するのとはレベルが違う。あまりにも非現実的であると思う。

追記4 本日、東海アマ管理人氏(こちらもご参照ください)が、当ブログをツイッターで取り上げたようで、いくつかEM菌を擁護する立場からもコメントも頂きました。どうもありがとうございました。

ただ、東海アマ氏が私を批判するツイート「口先だけで他人の句述を弄んで屁理屈並べ批判してエラぶってるヤツには心底腹が立つ。生まれてこの方、机の前から一歩も動いたことがなさそうだ。自分で土をいじってEMを実験してみれば凄さが分かる。効果が凄いから世界中で莫大な支持を集めてるんだ」は、私の記事への何の反論にもなっていないと思うのですが・・・。

まず「EM菌で放射能を除去できる」という確かなデータを示してください。それが第一歩です。
そのデータなしに、「EM菌は放射線を消し去る、土を無毒化する、植物にも取り込まれなくする」という旨の発言を比嘉氏が行っていることを、私は指摘しているのです。
人に実験して反証データを出せという前に、まず比嘉氏や東海アマ氏がデータを示すのが道理ではありませんか?

たとえ話をしましょう。ある会社で事件が起こりました。Aさんの財布が無くなったのです。
捜査に入った警察官が言いました。「Bさん、あなたが犯人だ!」
Bさんはビックリして言い返しました。「えっ、私はそんなことしていません。どうして私がやったと?」
それに対して、警察官が言いました。「Bさん、あなたが財布を盗んでいないというなら、その証拠を示せ!」

さて、あなたは誰が、Bさんによる盗みを証明するべきだと思いますか?
私は警察官が「犯人はBさん」という証拠を示さねばならないと思います。
当たり前のことで、警察・検察がその証拠を示さなければ、Bさんは不当に逮捕され、裁判にかけられることになります。

これを今回の記事に当てはめてみましょう。

「財布を盗んだのはだれか?」という問いかけは「EM菌で放射能を除去できるかどうか?」
警察官が根拠を示さず「Bさんが犯人だ!」と言っているのは、比嘉氏が確たる証拠を示さず「EM菌は放射線を消し去る、土を無毒化する、植物にも取り込まれなくする」旨の主張。
警察官がBさんに、「あなたが犯人じゃないというなら、まずその証拠を示せ!」と言うのは、東海アマ氏が「まずお前(私の事です)が実験をして、比嘉氏の主張が間違いであるという証拠を示せ」というのと同じことです。

たとえ話の警察官にあたる、比嘉氏や東海アマ氏が「EM菌は放射能を除去する」という確かな証拠を示すべきだと思いませんか?


※引用文中の赤字は筆者(私)によるものです


追記5(2011年9月8日) ツイッターで、「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」と、「EMによる放射性物質の移動回収」とを分けて記載してほしいというご要望をいただきました。
 記事をきちんとお読みいただければご理解いただけると思いますが、私が取り上げているのは比嘉教授の「EMが放射能を除去する」旨の発言であり、これはまさに「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」を意味します。
 一方、微生物を使って、放射性物質を吸着させ集めることによって、液体や土壌を浄化する研究は多くの研究者によってなされており、論文も出ています。こちらは「科学」です。
 ただ、EMがそれらの論文にある微生物より効果的かつ安全に放射性物質を吸着するという論文を私は知りません。
 したがって、私の現時点での考えは、
 1.「EMによる放射性物質の消失および放射能の消失」は原理的にも不可能で、かつきちんとしたデータも示されていない。
 2.「EMによる放射性物質の移動回収」は原理的には可能であるかもしれないが、きちんとしたデータが示されていないので効果は不明確。
 とさせていただきます。

追記6(2011年11月11日)
 以下のような報道がありました。
 先に述べたように、微生物による放射性物質の吸着・収集についてはまっとうな「科学」です。
 このような技術の進歩により、除染が少しでも早く進むことを期待します。

<セシウム汚染>微生物で約90%除去 広島の大学教授ら
毎日新聞 11月11日(金)2時34分配信
 広島国際学院大の佐々木健教授(バイオ環境化学)らの研究グループは、微生物を使って泥の中の放射性セシウムを回収する方法を開発した。9月に福島市内で採取したヘドロでの実験では、セシウムを約90%除染することに成功した。実験に用いた光合成細菌が、カリウムとよく似た性質のセシウムを取り込んだ可能性があるという。佐々木教授は「汚染された土壌にも使える技術ではないか」と話している。
 バイオ技術を活用した放射性物質の除去を研究している佐々木教授と、広島市の水道関連資材販売会社「大田鋼管」が9月、福島市内の公立学校のプールからヘドロを採取し現地で実験した。細菌90グラムをアルギン酸などに混ぜた粒状物質をビー玉大にし、濃縮したヘドロ50リットルに投入。3日間の放射線量を計測した。
 その結果、実験開始前に毎時12.04~14.54マイクロシーベルトだった放射線量は同2.6~4.1マイクロシーベルトまで減少した。実験中、プール周辺では福島第1原発事故の影響で同1.2マイクロシーベルトの放射線量が測定されていたが、差し引くと最大89.4%除去できていた。
 実験に使った細菌は、表面にあるマイナス電気で物質を引き寄せる性質があり、プラス電気のセシウムを吸着した。また、細菌はカリウムを取り込んで生きるが、取り込まれる際に似たような動きをするセシウムも吸収したとみられる。
 細菌を混ぜた粒状物質は、乾燥して焼却すると容量は75分の1、重さは100分の1に減る。セシウムは温度640度でガス化し拡散するが、500度以下なら拡散しない。
 佐々木教授らは土壌での実証実験も予定しており、「常温常圧で、現地で除去作業ができるのが利点。コストも安く、福島の再生のためにぜひ普及させたい」と話している。【加藤小夜】
http://mainichi.jp/life/today/news/20111111k0000m040148000c.html




追記7(2012年10月20日)
ブログ解説から一時閉鎖までに頂いたコメントを以下に列挙いたします。

No title

俺も神秘よりなんでその話には惹かれてしまいます。
俺たちの知らない世界もありますからね。その視点、実践、思考
は大事だと思います。精神と物質とか。東洋医学とか。その部分はゆっくりと対処してゆかねばと思います。
 また一般の人々は科学は、いや数学のお勉強が大変なんですね。このギャップを超える方法を誰か編み出して欲しいです。他力ですが。
 で、今回は"科学的"に放射能が消えるとなると、どんなモンなの?と思うところ。放射能、放射線の違い以前に放射能というのが毒性を持った物質の性質と思っている方もいるのかも。感染とか言う話もありますね。
 それで、放射能を無毒化するには=放射能を出さないようにする=放射能を出す物質を"中和"する、という連想になったりして。実際そのようなことが出来れば楽なのですがね。
 元素崩壊を食い止める、という話になるのは大変ですね。しかし、放射性物質を吸収する方法ならありそうな気が。
ヨウ素、やセシウム、やストロンチウムでもいいですが。でもピンポイントにするのは難しいのですかね。
 しかし、一生命の進化に影響を与えるくらいの時間をかけねば
安全にならない放射性物質は恐ろしいものです。参った。
2011-04-21(21:23) :
sasaki URL :
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Re: No title

コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、微生物を使って、放射性物質を集める(分別する)という研究はすでになされていて、これはマトモな科学です。

EM細菌群によって、放射性物質が放射線を出す状態を、出さない状態にする、っていうのは、まず無理ですよねぇ・・・。
2011-04-23(12:37) :
原発懐疑派URL :
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No title

簡単にまとめると
EM菌は放射性物質を食う可能性は十分あるが、EM菌に取り込まれた放射性物質は化学変化(崩壊による変化を除く)して別の物質に変わることは考えられないし、放射線が発せられたらEM菌を簡単に透過してしまうだろう。
ってことですか?
2011-05-04(12:12) :
URL :
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Re: No title

そのように思います。

ただ今のところ、EM菌が放射性物質を集めるというデータはないように思います(他の微生物では確かめられています)。

間違いであればご指摘ください。
2011-05-04(14:32) :
原発懐疑派URL :
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EM菌と世界救世教

はじめまして。
こちらの記事を興味深く拝読しました。
今から10数年前、神奈川県平塚市など
あちこちの地方自治体でEM菌やボカシが
ごみ問題を解決する特効薬のように喧伝され
科学的知識に乏しい主婦のあいだで広まっていったことを
思い出しました。あれから全く聞かなくなりましたが
どうなったのか不思議に思っております。

私は文系の人間なので「波動」や「重力波」と聞いても
物理学の権威を借りようとするいかさま科学だな、くらいしか分からず
こちらのブログのように科学的に誤謬を衝くことができずに
もどかしい思いをしますが、大震災を機にまた宣伝されているらしい
EM菌について、宗教の面から指摘させていただきたく思います。

まずEM菌は世界救世教という手かざし系の新興宗教団体が広めたものです。
比嘉先生は(信者かどうかは分かりませんが)関係者なのでしょう。
世界救世教は出口ナオが始めた京都の大本教の分派で
世界救世教もまた世界真光教団、神慈秀明会など
多くの分派を生みました。
EM菌は1986年に教団が「再建派」と「新生派」に大分裂した際、
新生派が一般に広めたものだそうです。
環境問題への意識からEM菌を広めようとした主婦たちは
結果的に新興宗教団体の手助けをしてしまっていたことになります。
詳しくは斎藤貴男『カルト資本主義』(文春文庫)をご参照下さい。
なお、念のため申し上げておきますが、
私はいかなる宗教にも帰依しない罰当たり者です。
2011-06-24(05:53) :
SEW URL :
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Re: EM菌と世界救世教

コメントありがとうございます。
大変興味深いご指摘、ありがとうございました。

さまざまな面から、EM菌というものが世に広まっていったのですね。
まさかEM菌の微生物君たちも、放射能まで食べさせられるとは思いもしなかったでしょうが(笑)

> はじめまして。
> こちらの記事を興味深く拝読しました。
> 今から10数年前、神奈川県平塚市など
> あちこちの地方自治体でEM菌やボカシが
> ごみ問題を解決する特効薬のように喧伝され
> 科学的知識に乏しい主婦のあいだで広まっていったことを
> 思い出しました。あれから全く聞かなくなりましたが
> どうなったのか不思議に思っております。
>
> 私は文系の人間なので「波動」や「重力波」と聞いても
> 物理学の権威を借りようとするいかさま科学だな、くらいしか分からず
> こちらのブログのように科学的に誤謬を衝くことができずに
> もどかしい思いをしますが、大震災を機にまた宣伝されているらしい
> EM菌について、宗教の面から指摘させていただきたく思います。
>
> まずEM菌は世界救世教という手かざし系の新興宗教団体が広めたものです。
> 比嘉先生は(信者かどうかは分かりませんが)関係者なのでしょう。
> 世界救世教は出口ナオが始めた京都の大本教の分派で
> 世界救世教もまた世界真光教団、神慈秀明会など
> 多くの分派を生みました。
> EM菌は1986年に教団が「再建派」と「新生派」に大分裂した際、
> 新生派が一般に広めたものだそうです。
> 環境問題への意識からEM菌を広めようとした主婦たちは
> 結果的に新興宗教団体の手助けをしてしまっていたことになります。
> 詳しくは斎藤貴男『カルト資本主義』(文春文庫)をご参照下さい。
> なお、念のため申し上げておきますが、
> 私はいかなる宗教にも帰依しない罰当たり者です。

2011-06-29(22:01) :
原発懐疑派URL :
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自分の実験結果をもって反論してください

”「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか”
それで、あなたの結論は何ですか?
あちこちの文献読んだだけで、終わりですか?
人の文献だけで、結論をつけられるはずがないと思いますが

否定されるのなら、ご自分の実験結果が必要ですよ。
なぜ、あなたはご自分で実験されないのですか?

百聞は一見に如かず と昔から言われてますよね?
【人から何回も話を聞くより、直接見てしまったほうがよいことのたとえ。 「百聞」は百回聞くこと、「一見」は一回見ること、「如かず」は、及ばないということ。 例文. 万里の長城のすごさは、百聞は一見に如かず、見てみないと実感できないだろう。】

自分の実験結果をもって反論してください。
2011-06-30(14:10) :
URL :
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Re: 自分の実験結果をもって反論してください

コメント頂きありがとうございました。
記事の「追記」の項に、私なりの反論を述べさせていただきました。

まず「EM菌で放射能が除去できる」を証明するのは、それを言い出した人ではないでしょうか。
その証拠があやふやなのを批判した人に対して、「あなたが実験して反論しなさい」というのは筋が通りません。

また、私の結論は本文中でも示した通り、「「EM菌で放射能が除去できる」という、科学的な裏づけは乏しい」です。

できましたら、私の検証のどの部分に論理的な誤りがあるのか、貴方の見解を教えて頂けますと幸いです。



> ”「EM菌で放射能が除去できる」は真実かデマか”
> それで、あなたの結論は何ですか?
> あちこちの文献読んだだけで、終わりですか?
> 人の文献だけで、結論をつけられるはずがないと思いますが
>
> 否定されるのなら、ご自分の実験結果が必要ですよ。
> なぜ、あなたはご自分で実験されないのですか?
>
> 百聞は一見に如かず と昔から言われてますよね?
> 【人から何回も話を聞くより、直接見てしまったほうがよいことのたとえ。 「百聞」は百回聞くこと、「一見」は一回見ること、「如かず」は、及ばないということ。 例文. 万里の長城のすごさは、百聞は一見に如かず、見てみないと実感できないだろう。】
>
> 自分の実験結果をもって反論してください。

2011-07-01(00:13) :
原発懐疑派URL :
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大変参考になります。

"EM菌 放射能"でググってtopだったのでやってきました。
よくこれだけ追跡調査して記事にしてるなと敬服します。

私はEM菌も比嘉氏もよく知らず、EM菌を支持しているNPOチェルノブイリ活動されている野呂さんの経験談は概ね信用している立場です。

EM菌について自分で調べる労力がさけないので参考にさせて頂きますが、
全般的にblog主さんの主張を支持します。
EM菌の効果は科学的に証明されておらず、少なくとも比嘉氏は科学者ではないと感じました。

独論は非難も多く大変かと思いますが、引き続き客観的・論理的な分析を期待しております。

2011-07-24(16:47) :
bcrvr URL :
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実名です

世界中で我々多くの勇気ある正しく生きようとする市民が実際にEMを活用しているので結果は実験室や学者の実験ではなくて(放射能汚染地域に於いても)実際の現場で実証されることでしょう。結果はいかなるものか大自然の判決を待ちましょう。インターネットといえども実名を公表しないのは人間として認められないでしょう。まずは実名を公表してものを言うべきですね。それが出来ないのはエセの人間である可能性が高いでしょう。何が科学的というかは我々市民が日常において実証する時代です。以上。
2011-08-03(23:24) :
小泉圭二 URL :
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No title

グダグダ言わずに実験しろよ!
2011-08-10(12:40) :
25jikan URL :
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Re: 大変参考になります。

bcrvr 様
ご評価いただきましてありがとうございます。
なかなか忙しくて新たな検証ができずにおりますが、今後ともよろしくお願い申し上げます。
2011-08-12(22:54) :
原発懐疑派URL :
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Re: 実名です

小泉圭二様

厳しいご指摘ありがとうございました。

匿名の情報など信ずるにあたらない、というのは正しい姿勢であると思います。

記事の内容をお読みいただき、妥当性があるとお感じになっていただけたら幸いですし、妥当性に欠けるとお感じになれば、それは私の力不足であると思います。

現在のところ、プロフィールを公開する予定はございません。

事情があってのことだ、とご理解いただけますと幸甚に存じます。
2011-08-12(22:59) :
原発懐疑派URL :
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Re: No title

25jikan 様、厳しいご意見ありがとうございます。
その後批判につきましては、記事の追記4に反論させて頂いておりますのでご覧下さい。
2011-08-12(23:01) :
原発懐疑派URL :
編集


追記の記述について

はじめまして。
自分は生物系の大学院生です。

東海アマ氏について調べていてここの記事を拝見致しました。
非常にわかりやすい記事でとても参考になったのですが、
追記の書き方が気になったのでコメントさせていただきます。

東海アマ氏にしてみれば、おそらく貴方が警官側(無実の自分達を悪者にしたてあげようとしている、そっちに立証責任があるはずだ)と思っているはずなので、その書き方は役を逆にしても成り立ってしまうため、あまり有効でないと思います。
もちろん私は貴方の意見に賛成です。

しかし疑似科学を相手にすると、論理的に話を組み立てようとするあまりどうしても遠回りな主張になってしまいますね。こっちこそ間違ったことが言えない分控えめな主張しかできないですし。
根拠や論理が無くても明確な主張が出来る疑似科学が人気になるのも、やはりそっちの方が信じるのが楽だからなのでしょうか。
2011-08-15(20:39) :
Yama URL :
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No title

調査と論理展開の緻密さに感銘をうけました。

私は「効果があればなんでも試したい」し、「効果がわからずとも特に害がなければ、あるいは使う側の自己責任で済むことであれば使うのを止めさせることもない」と考えています。
EM菌や乳酸菌に本当に効果があればどんなにいいだろうと今でも思っております。

幸いに、放射線は測定できます。(生命のエネルギーや「良い波動」などは測定できませんが。)
御用学者でない中立もしくは核マネーに汚染されていない科学者の追試を待っていたところ、貴方様の文章に出会いました。
私は比嘉氏等ではなく、第三者的立場の方に追試して頂いて発表されたら一番信用ができると思っております。

放射線被曝をしたくない、軽減したい、なくしたいというのは、ホルミシス効果を過大に期待なさる方以外は皆同じ気持ちでいることと存じます。
1日も早く、日本が放射線被曝に正面から向き合い、被曝を防ぐための社会的なシステムを構築することを願ってやみません。
今は加害者も被害者もみんな多かれ少なかれ被曝しているのですから。

2011-08-18(15:33) :
yama URL :
編集


Re: 追記の記述について

Yamaさん、ご意見ありがとうございました。

もしかすると、私はYamaさんのご意見を誤解しているかもしれませんが・・・。

私としては「言いだしっぺ」が立証する義務があると思っています。

誰がこの問題のスタートか、と考えると、それは比嘉氏であろうかと思います。
比嘉氏が直接データを出さないのであれば、その意見に賛同する人が出すべきでは、と思います。

もし私が「EMに放射能を消滅させる力はない」と、EMと放射能の関係を最初に言い出したのであれば、当然立証するべき責任は私にあると思います。

またご意見下さい。
2011-08-27(19:26) :
原発懐疑派 URL :
編集


Re: No title

Yamaさん、ご意見ありがとうございました。

Yamaさんのご意見に賛同いたします。
2011-08-27(19:28) :
原発懐疑派 URL :
編集


郡山市から

福島県郡山市在住です。
9月4日比嘉氏の話を聞いてきたばかりです。集まったのは300人弱。
年配の方が多く、どこから情報を得たのか知りたいと思いました。隣の方は農家の方でした。

質疑応答の中で若いお母さんが質問しました。
「ホールボディカウンタ」で内部被ばくがどの程度軽減するのか検証する予定は?」 氏はピントはずれの長話をしてこの答えを聞けませんでした。

素人の私でさえ、疑問に思うような理論展開を皆さん信じたのか疑心暗鬼でいます。 このブログを拝見して納得。

氏は科学的検証をするつもりはないと断言しています。この肩書きなら言いだしっぺとして検証をするのが当然です。勘で理論を展開し、ビジネスとして広げていく目的が見え見えです。 公的機関が取り上げないと愚痴めいていますが、なら、なぜ科学的に検証しないのでしょう。

EM菌を全否定しません。腐敗と発酵の違いくらいは理解できますし、実際、植物は元気になります。しかし、EXGOLDなるものはいかがなものでしょう?菌は入っていない、その波動による作用が有効である、とは何と理解していいのやら。

なんだか、福島県民が氏の食い物にされている気がしてきました。


2011-09-04(13:56) :
グリーンカーテン URL :
編集


Re: 郡山市から

コメントありがとうございました。

また、非常に有益な情報をありがとうございます。
不安や恐怖が拭いきれない状況で、いつもご生活なさっておられると推察いたします。
早く平穏な日々が取り戻せるよう心からお祈りいたしています。

> 氏は科学的検証をするつもりはないと断言しています。
> この肩書きなら言いだしっぺとして検証をするのが当然です。
> 勘で理論を展開し、ビジネスとして広げていく目的が見え見えです。

全く同感です。
科学的検証をしません、と仰っておられるのなら、もう科学者の肩書きは全く意味がなくなります。
つまり、普通のおじいさんと同じですね。

もし名誉教授でもなんでもない普通のおじいさんが、「この菌から取った波動入りの薬を飲めば、体の放射能が抜ける」と言って薬を売っていたら、誰か買う人がいるでしょうか?
まずいないでしょう。

科学的検証をしない、ということは、もはやその人は科学者ではありません。
「昔は偉かったけど今は普通のおじいさん」です。


> なんだか、福島県民が氏の食い物にされている気がしてきました。

比嘉氏本人にそのような悪意があるかは分かりませんが、彼の取り巻き、商売にしている人たちはどうでしょう?
彼らは「効果があるかどうか分からない薬」でもって、福島の人たちで金もうけをしているのではないですか?
効果があるかどうか分からない薬を使うのは、それこそ「人体実験」ではないのですか??

原発はなくすべきです。しかし同時に、放射能インチキビジネスもなくすべきだと思います。
2011-09-04(18:30) :
原発懐疑派 URL :
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飲用して人体に害はありますか?

私は、仮に論理がグダグダであっても実害が無いなら何事も試してみようと思っています。もちろん個人レベルでの話ですが。今知りたいのは、成分的に飲用して問題はなさそうか?ということです。問題がなければ実験してもいいかなと(笑)。
色々調べてはいるのですが、例えばアップルペクチンにはそれなりに医学的根拠ありそうですが、EMというのはどうなんだろうと調べておりました。
代替医療は私は好きですが、良い意味ですべての物事は疑う、信仰はしないということが出来なくなっている人も多いです。私は知識もないド素人ですので用語もサッパリで、それこそ雰囲気でものを見ているようなものですが(笑)、大変冷静なブログですばらしいですね。
2011-09-08(19:28) :
URL :
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動画での説明あり。対照区と比べての効果は・・・

原発懐疑派さん、はじめまして。
私も、菌で放射性元素の回収(凝縮)は可能、但し消滅はできないのではと考えています。
消滅はできなくても濃縮させることは、その後の保管・処理に役立つことですので、菌を現実的に役立てるようになればと願っています。
(佐々木健広島国際学院大教授などの活動に期待しつつ)

さて、福島での除染実験ですが、以下の動画で比嘉教授の講演を見ることができます。
http://www.ustream.tv/channel/ahahaueki#utm_campaign=t.co&utm_source=7383732&utm_medium=social

1:05:10頃、比較対象(対照区、EM、EM+米ぬか)が、
1:09:00頃、線量の時間変化が説明されています。
確かにEM散布区で線量減少がみられているのですが、
初期段階を除き、対照区と、EM散布(米ぬか追加を含む)とで、
差異のない結果となっています。
このあたり、動画上の音声が聞き取りづらく、私の理解が十分でないかもしれませんが。

改めて、以下のサイトを見ると、確かに上記動画での説明に矛盾しないのですが、
EM区と対照区と同等だったとの言及はありません。
http://dndi.jp/19-higa/higa_48.php

もっとも、動画の1:10:10に、収穫されたブルーベリーのセシウム濃度については、
EM(+米ぬか含む)の効果が出ているようですので、何か効果はあるように思うのですが。

以上、ご存知の情報かもしれませんが、お伝えいたします。

そんな私も、何か役立つのではとEM実践者です。
少なくとも土壌改良に役立ち、
植物生育が進むことで土壌からの放射能除去がちょっとでも進めばいいかと、
割り切っております。
2011-09-11(22:10) :
日本大好きっ男 URL :
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Re: 飲用して人体に害はありますか?

コメントありがとうございます。
飲用して問題はないか、ということですが、私には全く分かりません。
「EM-X GOLD」というのが清涼飲料水として販売されているようですので、おそらく何らかの承認はパスしていると思われます。
ですが、新しい飲料だと思いますので、長期間服用して安全であるかどうかは、全く不明です。
2011-09-12(12:56) :
原発懐疑派 URL :
編集


Re: 動画での説明あり。対照区と比べての効果は・・・

コメントありがとうございます。
動画、拝見いたしました。

グラフによると、EMを撒いた区域も、対象区も、ほぼ変わらない結果だったようですね。
ただし、(EMを撒かない区域も含め)全部の区域で2ヶ月で放射性セシウムが1/4になるという信じがたいものですが(笑)

普通は、大量の水を撒いたことによって表土近くのセシウムが流れたり深部へ浸透したりということが考えられますが・・・。

かなりデザインが杜撰な研究のように感じました。来月までには正式な報告が出るとの事で、それを待ちたいと思います。
2011-09-13(22:31) :
原発懐疑派 URL :
編集


飯山某には、乳酸菌・光合成菌で放射能除去の証拠無し

乳酸菌による放射能逓減の件で、
ネタ元になっている飯山氏に
直接聞きましたので公表を致します。

何かの参考になれば、幸いです。


飯山一郎氏に、放射能で汚染された土地に

米のとぎ汁乳酸菌を、散布し、

放射能の逓減を実験した結果の有無を聞きましたが、

「自分では、そのような実験の結果はしていない。

証明する証拠も自分にはない。」との事です。


また、
光合成細菌による放射能逓減(消滅)の実験もしていないし、
証拠もないということです。

まとめ、

飯山一郎氏は、本人による
『乳酸菌や光合成細菌による放射能逓減の証拠』は、おろか実験実験もしていない。

これが実情です。

2011-09-16(16:59) :
スギさん URL :
編集


Re: 乳酸菌で放射能除去できるとのこの報告書は?どうですか?

コメントありがとうございます。
じっくりと読んでおりませんので、間違いがあれば申し訳ありません。

疑問点1
対照区と実験区の区分けについて。
対照区(コントロール区)とするのなら、微生物の散布以外の条件を、実験区と可及的に全て同じにすべきであると思います。
トラクターによる耕転、水の散布など、表土近くの放射線量が変化する要因が多くあるにもかかわらず、対象区でそれらの事を行っていないというのは疑問です。

疑問点2
12ページ以降の「深部編」についても疑問があります。
50cm、1m、1m50cmと、深い土壌を検査したとの事ですが、本当に知りたいのは、耕転した20cmより少し深い部分のデータではないでしょうか?
すなわち、耕転および大量の水の散布により、放射性物質が地中に拡散・染み込んだと考えるなら、50cmより深い部分ではなく、「表部編」で計測された20cmの深さ(これがほぼ耕転された深さのようですが)の前後、つまり30cm、40cm、50cmといった深さを調べるべきかと思います。


要するに、放射線量の低下が、微生物の働きによるものか、それ以外のファクターによるものか、この研究からは明らかでないように思います。
2011-09-16(21:14) :
原発懐疑派 URL :
編集


菌類の放射性物質の反応

大変興味深く拝見させていただきました。放射性物質も物質である以上、物質の固定化などは光合成とは直接関係なく存在するので、比嘉先生の主張は誇張しすぎと私も思います。ただ、放射線の一部は電気的に言えば可視光と同じ超高周波に分類できることを考えれば放射線による光合成は考えられるのではないでしょうか?そうすると”除染”というよりは放射性物質をそのままにして影響を抑える”封じ込め”ということになるのではないでしょうが…(そのあたりは文末で言及はされていますね。) 研究者にも焦りがあるのかあまりにも検討不足という発表が多くて、非常に危惧する部分もあります。施策と研究は全く別なのですから、その辺を整理してけ各研究者の方々には考えて欲しいものですね。
2011-09-18(12:32) :
堀内 行夫 URL :
編集


Re: 菌類の放射性物質の反応

コメントありがとうございました。

放射性セシウムで問題となるのは放射線の中でも主にガンマ線ですので、可視光線とは全く波長が異なります。
これを光合成細菌が利用することは不可能です。

また、放射性セシウムを微生物がその体内に取り込んだとしても、それによって放射線が微生物の体に封じ込められるという事も考えられません。
ガンマ線の透過性は高く、10センチメートルの厚さの鉛で、ようやく1/100~1/1000に減衰されます。
微生物の細胞膜・細胞壁がどれほどの厚みがあるのか考えれば、お分かりになると思います。

したがって、土壌にどんな種類の微生物がどれだけ増えようと、それだけで放射能を除去したり封じ込めたりすることは不可能と考えられます。
2011-09-18(23:49) :
原発懐疑派 URL :
編集


いろんな異論

追試無視して異論。伝言ゲームだけなら負けだぞ。
http://dndi.jp/19-higa/higa_48.php

茨城県下妻市に講演会(H23 9/25(日))、あり聴いてきた。日本では誰も追試して異論する者がいないそうな。大学病院の教授医者の臨床を知らない人種も新研修医制度(スーパーローテイションなど)この日本では結構絶滅中。
蒔いていることろで調べてレポートくれ。
2011-09-25(19:59) :
臨床を知らない大学教授医者絶滅反対 URL :
編集


EM以外の方々

放射性セシウムの無害化
http://www.minusionwater.com/cesium.htm

飯山一郎氏の新説
◆2011/07/15(菌) 光合成細菌はセシウムを無害化する!
この説は、飯山一郎氏ではなく、分子生物学を専攻する某製薬会社のW研究員とのこと

あと、この方
㈱高嶋開発工学総合研究所
http://tidt.jugem.jp/

その実験に参加していた方の証言ブログ
グラントマト社長の日記 《環境と健康の先進地域キラメキ福島をつくろう!》
放射線が消えるって信じられます?(11)
http://blog.goo.ne.jp/nanjo_7/c/9663f9451c831d382f7d113ebeac1305

ではでは

2011-09-26(15:14) :
有用微生物 URL :
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No title

疑わしい、という結論はまぁ良いとして、
理屈だけで論破しても何の意味もないよね。

今の科学は絶対じゃないですよ。
アインシュタインの相対性理論ですら、存亡の危機みたいな感じなのに、
今の科学の常識で間違っている=EM自体があやしい、というのはちょっとどーなんだろ。

実際に撒いて実験した上でなら、非難でもなんでも同意もできるけど、
こんな書き方じゃEMを貶めたいだけ、比嘉教授に嫉妬w、という風にも見えます。
なんとなーく小ばかにするスタンスで反対意見を書いても、
ちょっと同意はできないかなぁ。

2011-10-10(20:48) :
叩くの好きだね~ URL :
編集


No title

チェルノブイリの架け橋の野路美加さんの講演会に行きました

野呂さんはチェルノブイリで国際チームが沢山ある中の日本チームで活躍し。

日本の援助チームの担当する被害者の子供たちがダントツに癌や病気の

発症率が少ないのはEM菌を1日5cc摂取させているからですと述べ

ロシアの子供たちにEM菌を飲ませて何日かすると甲状腺の腫れや咳ももおさまり

とても元気になる、cmで言っているんではないんです

子供が癌になるというのは大変なことなんです

学校の先生やテレビに自分の命を預けてしまうんですか

もっと本気で怒るべきです、とおっしゃってます

私もEMを飲んでます自分で増やせばただみたいなものです


2011-11-19(19:20) :
ゾルバ URL :
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No title

とても面白い記事ですね。
菌の中にはセシウムに対して有用なモノもあると思っています。
(それが見つかるかどうかは別として)
ただそれをEM菌のみに求めようとする所に無理があると思います。

ところでゾルバ様。
EM菌を培養して飲むのでしたら、えひめai-2を御自分で作られたほうが安心では?
EM菌のみに浄化作用があるというのでしたら何も言えませんが。

もし、EM菌に含まれているという光合成細菌に期待しているのでしたら、私自身が糖蜜での培養を行った限りでは他の菌とは違い増殖を観ることはできませんでした。(あくまでも個人で調べた結果です)
どうも他の菌(酵母菌、放線菌)が多いとそれらのえさになってしまうようです。
それでも光合成細菌を増やしたい場合は、光合成細菌単体で、かつお節での培養が簡単でした。(ただし、どぶの匂いが強く飲用には向かないと思います)
2011-11-26(23:27) :
ボン URL :
編集


記事を読ませていただきました。
EMの場合きちんとした実証報告がありませんね。微生物による放射能の元素転換の理論を今の科学では証明できませんが、結果として放射能が消えている事実を報告することはできるはずですが報告が見当たらないのはEMで放射能の分解消失ができないからですね。

しかし高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。
さらにチェルノブイリでの実証や台湾の実験でも国家認証されています。
http://takashima.tidt.fool.jp/

もしよろしければご覧ください。
2012-01-26(16:12) :
うず URL :
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Re: タイトルなし

うず様、コメントありがとうございました。

>高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。

拝見いたしましたが、私にはこのデータは疑問点が多くあります。

1、EM散布後のサンプル採取は牧草地のどの位置で行ったのか記載されていない
 報告書にある通り、同じ牧草地でも、もともと放射性物質の多い場所とそうでない場所があります。EM散布後のサンプルは一体どの位置を採取したのか記載がありません。

2、EM散布前の放射性物質の測定が、地表2cmでしか行われていない
 実験地点でない場所(資料にある「トラクター下」)についてはある程度の深さまで測定されているようですが、コントロール(対照)となるべき散布前の地点で、地表2cmまでしか測定していないのは酷いミスです。
 EM散布後のサンプルを深さ1cm刻みで測定するのなら、散布前のサンプルも同様に測定しなければおかしいでしょう。実験系の組み立てがお粗末に見えます。

3、EM散布によって、明らかに放射性物質が拡散している
 「トラクター下」の土壌では、深さ4センチ以深では放射性物質が検出限界以下のようですが、EM散布後のサンプルでは、深さ11センチまで放射性物質が検出されています。
 常識的に考えて、これはEM散布により土壌の奥深くまで放射性物質が浸透・拡散してしまったとみるのが自然です。
 垂直的に深く浸透しているということは、水平的に広く拡散している可能性もあります。実験地より外に水が流れ出し、実験地周囲の放射性物質が増えている可能性もあります。
 これでは除染をさらに難しくしているだけではありませんか?

4、データの解釈が非論理的
 データにおいて「総セシウム濃度は、実証実験開始前の12分の1~140分の1程度まで減少している」と結論されていますが、これはあまりにも酷いと思います。
 サンプル採取場所も採取した深さもバラバラの結果を、数字だけ見比べて「12分の1~140分の1」と論じても何の意味もありません。
 ほとんど放射性セシウムが存在していなかったはずの9-10cmの深さの土壌で、EM散布後にそれが検出されているということは、その深さにおいてはセシウムの濃度は上昇してしまったと考えるべきです。
 研究者の都合の良いようにデータを解釈してしまうことはよくありますが、このやり方はあまりに稚拙です。

5、なぜいきなり実地で実験をするのか?
 なぜいきなり実際の汚染された土地で実験するのでしょうか?
 通常は、より厳密な条件で、風雨などの影響を受けないようにして予備実験を行い、それから実地で実験するのが当然です。
 いきなり実地で実験を始めるから、サンプルの採取条件も気象条件も行き当たりばったりの、ずさんな研究になってしまいます。
 簡単に言えば、アクリルチューブなどに放射性物質を加えた土壌を入れ、風雨の影響を受けない環境で、日照量や気温もコントロールして、その中の放射性物質が消失するか実験すればよいのではないでしょうか。
 
 結論的に申し上げて、残念ながら、うず様のお示しいただいた高嶋康豪博士のデータは疑問が多いと言わざるを得ません。


> 記事を読ませていただきました。
> EMの場合きちんとした実証報告がありませんね。微生物による放射能の元素転換の理論を今の科学では証明できませんが、結果として放射能が消えている事実を報告することはできるはずですが報告が見当たらないのはEMで放射能の分解消失ができないからですね。
>
> しかし高嶋開発工学研究所の高嶋康豪博士の微生物触媒による放射能の分解消失は福島県川俣町で実証データが政府に提出され、その報告書もHPで公開されています。
> さらにチェルノブイリでの実証や台湾の実験でも国家認証されています。
> http://takashima.tidt.fool.jp/
>
> もしよろしければご覧ください。

2012-02-01(23:49) :
原発懐疑派 URL :
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「核実験の放射能で死産が増えた」は真実かデマか

「大気圏内核実験によって、放射能が撒き散らされ、死産が増えた」というデータがある。

4gcyc6.jpg

これがもし正しければ、放射能の恐ろしさを如実に示していると言えるだろう。
今、原発周囲のみならず、関東圏にも放射性物質が降り注いでいる。
原発周辺だけでなく、東京の妊産婦も遠くへ避難させなければいけない!

しかしこのデータ、本当に放射能と死産の関連性を示しているのだろうか?

なお、この検証をするにあたって、「Take a Risk: 林岳彦の研究メモ 意外な展開:自然死産率の生データを見てみた」(http://d.hatena.ne.jp/takehiko-i-hayashi/20110405/1301973113)を大いに参考にさせて頂きました。
この場を借りて、お礼させていただきます。

このグラフの元になったデータは、政府が発表しているものなので、誰でもダウンロードできる。

厚生労働省 平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei09/xls/hyo.xls

さて、一つ一つ検証していこう。

まず、基本的な間違いから。

そもそもこのグラフのタイトルからして間違っている。

このグラフで示されているのは「自然死産率」ではない。「自然死産数」である。

割合でなく、人数なのだ。

そんな細かいことを!と思うかもしれないが、これは非常に重要である。

なぜなら、その年に生まれる子供の数が多ければ、当然、死産の子供も多くなるからだ。

逆に、現在のように生まれる子供が少なければ、死産の数も少なくなるのが当たり前だ。

したがって、こういうデータを示すならば、「出産のうち、死産だった割合」を調べなくてはいけない。

その点で、このグラフはいきなり落第である。


次に、グラフの中に黒い線で書かれている「想定死産数」だが、これもおかしい。

1950年ぐらいの所から、1990年ぐらいに、なだらかな曲線が引かれている。

でも、よく考えてほしい。

何を根拠に、この曲線を「想定」しているのだろう??

死産が減っているのは医学の進歩や、衛生状態の改善、栄養状態の改善などが大きいと思われるが、それは毎年毎年、同じ割合で向上していくものではない。

だから、1950年あたりのラインと、1990年あたりのラインを単純につないだその曲線に、実際の死産の数が一致してくるとは限らないのだ。

もしかしたら、放射能の影響が全くなくても、この「想定死産数」の黒線とはかけ離れたグラフになったかもしれない。少なくとも、それを論理的に否定することはできない。


早くもケチがついてしまったこのグラフだが、本当の「自然死産の割合」(数ではない)のグラフを造ったので見てほしい。

データの元は先ほどの厚生労働省 平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況である。

この自然死産の割合は、全ての出産(死産を含む)の何パーセントが自然死産であるかを示している。

もちろん、自然死産なので、人工中絶は含まない。

20110412231147e53.gif

やはり、大気圏内核実験が盛んだった1961-1962年がもっとも自然死産の割合が高いのだ!

と、早トチリしてはいけない。

さっき話題にした、「想定死産数」の曲線を引くために、一番最初に示したグラフでは、1950年ごろのデータをなぞるようにしていた。だからもっともらしく見えたのだ。しかし、このグラフでは1950年から1961年まで、一貫して割合が増加しているのだ!

つまり、さきほどの「想定死産数」の曲線は、このグラフでは引くことはできないのである。

(もしかしたら、「想定死産数」の曲線をうまく引くために、わざと「死産率」ではなく「死産数」にしたのかもしれない)


さて、このグラフで、もっとも自然死産の割合が高いのは1961年である。

そこで、環境における人工放射能の研究を見てみる。

image002.gif

これは、簡単に言えば、どれだけの放射性物質が日本に降り注いだかを示すグラフだが、確かに1960年代はそれが多いことがわかる。

でも・・・一番多いのは1961年ではない!
むしろ1961年は他の年よりやや少ないくらいで、最も多いのは1963年である。

微妙なズレであるが、死産の割合が最も多い時期より遅れて放射能のピークが来る、というのは何だかおかしい話に思える。

おかしいと言えば、なぜ「死産」だけを問題とするのか?という疑問がある。

そもそも、「死産」とは妊娠12週以降に死児を出産することを指す。

いっぽう「周産期死亡率」という言葉を聞いたことのある方も多いと思う。

これは、出生1000人のうち「妊娠満22週から出生後満7日未満」に亡くなった子供の割合である。

20110413001303647.gif

放射能の害を調べるとき、妊娠12週からの死児の出産を指す「死産」のみならず、妊娠28週~生きて生まれたがすぐ亡くなってしまった子供の数を含めても、特におかしくはないだろう。
しかし、これを含めると、データが全く違った風に見えてくるのだ。

グラフを出してみよう。なお、現在の周産期死亡は「妊娠満22週から」だが、以前の日本では「妊娠満28週から」だったので、全てのデータをこの「28週以降」で揃えてある。
やはりこれもデータの元は先ほどの厚生労働省 平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況である。

2011041223402902b.gif

あれ?
あれれ??
あれれれ???
周産期死亡率で見ると、先ほどの「1961年のピーク」が消えてしまうのだ!!!

1957年あたりから、ひのえうまの影響を除けば、現在までずーっと周産期死亡率は減り続けている。

大気圏内核実験が盛んだった時期も、グングン減っている。

これは、この時期も、元気な子供が生まれる割合が毎年増えていたことを意味する。
おかしいじゃないか。


要するに、放射能の影響があるように見えるのは、「自然死産」のデータのみ、もっと詳しく言えば「妊娠12週-妊娠28週の自然死産」のデータだけなのである。

放射能の影響は、妊娠28週までしか出ないのだろうか?

確かに、放射線の影響は妊娠初期のほうが大きい。だから、28週以降でなく、12週以降のデータのほうが放射線の影響を強く受けているのだ、と思われるかもしれない。

ところが、「Take a Risk: 林岳彦の研究メモ 意外な展開:自然死産率の生データを見てみた」http://d.hatena.ne.jp/takehiko-i-hayashi/20110405/1301973113で解説されているところによれば、そうでもないらしい。

要約すれば、最初に示したトンデモ反原発派が「自然死産の増加」としたグラフは、「1960年代の死産が多いのではなく、50年代の死産が少なすぎる」ために、60年代の死産が多く見えるだけだったのではないか?」ということである。

20110405091928.png


(図は、「Take a Risk: 林岳彦の研究メモ 意外な展開:自然死産率の生データを見てみた」より引用させて頂きました)

その証拠に、1950年の「妊娠12週-28週の自然死産率」は2003年とほぼ同じなのである。

衛生状態も栄養状態も悪かった終戦後5年後の死産率が、現代と同じということがありうるだろうか?

同様に、1955年の「妊娠12週-28週の自然死産率」は1990年代とほぼ同じである。

これもありえない。

結論:1961年をピークとした自然死産の増加は、大気圏内核実験の影響ではなく、1950年代の死産の届出があまりにも少なすぎたために生じた、統計上の錯覚である可能性が高い


追記1(2012年10月20日)
他の検証記事と体裁を揃えるため、記事の文体・表現を一部修正しました。
また、私のブログ保存のミスにより、頂いたコメントが失われてしまいました。お詫びいたします。
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原発懐疑派

Author:原発懐疑派
科学的・論理的に原発の廃止を目指しています。
事情があって一時ブログを閉鎖しましたが、再開します。

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